フランスの国立騎手・厩務(きゅうむ)員養成学校で「狭き門」を目指す子どもたちを追うドキュメンタリー映画「ジョッキーを夢見る子供たち」(バンジャマン・マルケ監督)が1月24日より、「渋谷シアターTSUTAYA」(渋谷区円山町、TEL 03-3464-6277)で公開される。
競馬馬の「スペシャリスト」を養成するフランス唯一の国立寄宿学校「ル・ムーラン・ナ・ヴォン」を舞台に、あどけない表情を残しながらも過酷な試練に耐え成長していく子どもたちに迫る。2005年にドキュメンタリー映画デビューした若手バンジャマン・マルケ監督がメガホンを取り、映画「皇帝ペンギン」(2005年)のロラン・シャレさんが撮影を手掛けた。
フランス全土で新学年がスタートした2006年9月、14歳の少年約30人がパリ北部シャンティにある同校の門をくぐる。3年間の学校生活で騎手になれるのは優れた生徒のみ、ほかの生徒には厩務員になるためのプロ教育が待ち受ける。撮影期間は10カ月。一流ジョッキーへの憧れと不安が入り混じる中、厳格な規律と馬との触れ合いを通じ「プロ」への一歩を歩み始める新入生3人の葛藤(かっとう)と成長をとらえた。
スタージョッキー、オリビエ・ペリエさんと並び、日本からは2006年仏・凱旋門賞にも参加した武豊さんも出演する。配給はCKエンタテインメント(渋谷2)。
渋谷シアターTSUTAYAでは公開を記念し、同24日にジョッキーの名前を使った替え歌で知られる芸人・重政豊さんがパフォーマンスを披露。翌25日には競馬ライター、キャスターとしても活動するタレント岡部玲子さんと重政さんの2人が登壇する。