新大統領誕生の瞬間を「パブリックビューイング」で――米ワシントンで1月20日（日本時間21日未明）に行われるオバマ次期米大統領の就任式の模様が、新宿や渋谷のライブハウス、カフェなど各所で同時生中継される。

　米国史上初の黒人大統領就任に沸く首都ワシントンでは、就任宣言が行われる議会議事堂前に数百万人の人出が予想されるなど厳戒態勢が敷かれる中、就任式はインターネット中継でも全世界に配信される「オープン」な式典になることも明らかに。日本でも、双方向ライブ配信サービスの「Stickam Japan！」と、イデー創始者でこれまでにもデザイン関連イベントなどのプロジェクトを多く手掛けてきた黒崎輝男さん率いる「メディアサーフコミュニケーションズ」（世田谷区池尻2）が協力し、新大統領就任をイベント形式で祝う大規模な同時ライブ中継を展開する。

　メーン会場の新宿「ロフトプラスワン」（TEL 03-3205-6864）には、就任を前に黒崎さんや映画「パッチギ」プロデューサーでシネカノン（渋谷区道玄坂2）の李鳳宇社長、嶋浩一郎・博報堂ケトル（港区）社長らがゲストパネリストとして登場し、オバマ新政権について討論。現地に赴いたインターネット・カメラクルーから送られてくる現地会場や就任演説前後の様子を、会場モニターでも映し出す。

　同時中継を行うのは、原宿のカフェ「サンシャイン・スタジオ」（神宮前3、TEL 03-3401-0071）、キャットストリートのカフェバー「LoiteR（ロイター）」（神宮前6、TEL 03-5466-1252）など。外苑前のカフェ「sign（サイン）」（北青山2、TEL 03-5474-5040）でも店内のモニターで中継を行うほか、渋谷・神山町の書店「SHIBUYA PUBLISHING ＆ BOOKSELLERS（シブヤパブリッシング＆ブックセラーズ＝SPBS）」（渋谷区神山町、TEL 03-5465-0577）では演説をスクリーン上映。

　五反田「ゴタンダソニック」では2006年渋谷のクラブ「SIMOON」（渋谷3）で開催され話題を集めた「100％ムネオナイト」を仕掛けたことでも知られるデザイン・編集会社「東京ピストル」（品川区）がディレクションするパーティーイベント「オバマナイト」を開催する。

　就任演説は、特設サイト「OBAMA Channel（チャンネル）」でも無料配信。全会場入場無料。演説の中継は20日正午（日本時間21日2時）からを予定している。