「ギャル社長引退」――マーケティング事業などを手掛けるシホ有限会社G-Revo(渋谷区道玄坂1)は昨年12月、社名を「SGR」に変更し、19歳で同社を立ち上げた藤田志穂さんが社長を退任、新社長に前副社長の西本裕美さんが就任した。
藤田さんは10代のころからティーン誌のモデルとして活動し、「大人たちのギャルに対する偏見の意識を変えよう」などの目的で「ギャル革命」を掲げ、起業。ギャルの「特性」を生かしたマーケティング事業を軸に商品開発やプロモーション事業を展開、2007年には自社のエコプロジェクト「エメラルド ドライブ」も立ち上げた。歌手活動では「sifow」名でも活躍し、2005年にメジャーデビューも果たしている。
引退の理由については、起業時に立てた目標のうち「4期連続で黒字化を果たしたことで、『会社を立てて成功する』という1つの目標を達成した」とし、「私自身も次のステージに向かう時期だと考え始まるようになった」とコメント。今後は「まだ明確には決まっていない」(藤田さん)としながらも、興味のある「食」「農業」の問題に取り組み、「若者がもっと農業に興味を持つような活動をしていければ」(同)。引き続き同社には在籍し、藤田さんのマネジメントも同社が手掛けていくという。
新社長の西本裕美さんは、藤田さんが起業する以前からの友人で、会社設立4カ月目に副社長に就任、公私ともに藤田さんをサポートしてきた。社名も変更し新体制になった今後は「ギャルマーケティングをこれまで以上に確立し、『ギャルといえばSGR』と言われるようになりたい」(西本さん)と意欲をみせる。