「電気を消して、スローな夜を」――12月21日の「冬至」の夜、電気を消してろうそくをともす環境運動「100万人のキャンドルナイト」が全国各地で行われる。広域渋谷圏でも同日、周辺でさまざまな関連イベントが行われる。
青山・骨董通り裏の老舗クリスタルメーカー「HOYA」(本社=北青山3)直営店「HOYA CRYSTAL TOKYO」(港区南青山5、TEL 03-5468-6801)では同20日より、キャンドルアーティストCandle JUNE(キャンドル ジュン)さんの新作などを紹介するキャンドルイベント「Candle Night & Christmas with Candle JUNE」が始まる。
会場では、キャンドル ジュンさんとHOYAのクリスタル職人がコラボレーションしたクリスタル作品「namida」を展示・販売。涙のしずくをかたどった同作は、キャンドル ジュンさんがHOYAの工場に出向き、クリスタル職人と意見を交わしながら制作した。「10年以上前から涙のかたちをしたクリスタルを手掛けたいという思いがあった」(キャンドル ジュンさん)と話す。
平和への願いを込めて作った同作は、ブロウ(吹き)ガラスの技法を使い、クリスタルの中に「peace(平和)」「love(愛)」「imagine(想像)」のいずれかのメッセージが浮かび上がる。無色透明の「クリア」と「ブラック」の2色で、価格は18,900円~。営業時間は11時~20時(日曜・祝日は19時まで)。今月25日まで。
このほか、南青山のヨガサロン「Healing yoga salon Willow」(南青山4、TEL 03-6803-1259)では同23日、キャンドルの光の中で「陰ヨガ」やマクロビオティックの自然食を使った企画などを展開するイベント「Candle&Yin yoga+Christmas Party」を開催(18時~22時、参加費は1,500円~)。南青山のベトナム料理店「The Majtetic Restaurant」(南青山5)では、ワインに合うベトナム料理をキャンドルの光の中で提供。聖心女子大学のフェアトレード団体「SFT」は広尾商店街近くの公園でキャンドル約400個をともすキャンドルナイトを開催する。
100万人のキャンドルナイトは毎年夏至と冬至に照明を消してろうそくの光で夜を過ごすことを呼びかける「スローライフ」運動。2003年の夏至に環境NGOの呼びかけで始まり、全国的に広まった。