代官山で「世界の若手建築家」紹介展-模型でユニーク建築物展示

内部を照らし出したスケルトンの模型(写真)は、台湾の建築家、リュウ・イ・トンさんの作品「水墨狂草」

内部を照らし出したスケルトンの模型(写真)は、台湾の建築家、リュウ・イ・トンさんの作品「水墨狂草」

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 代官山ヒルサイドフォーラム(渋谷区猿楽町)で12月5日、世界で活躍する若手建築家15組を一堂に紹介する企画展「ヨーロッパ・アジア・パシフィック建築の新潮流2008-2010」が始まった。

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 同展は、建築を通し各国の文化や交流を深め、ネットワークを作ることを目的に2001年にスタート。東京をはじめ、ヨーロッパやアジアなどの都市で2年ごとに開催され、これまでに91組の若手建築家が登場。これまで、巡回展などを含め世界17都市で行われた。会場では、毎回コミッショナーに迎える著名建築家がセレクトした若手建築家の作品や構想などを模型やパネルで紹介。同展は今回を最後に終了する。

 5回目を迎える同展のコミッショナーは、日本の気鋭建築家伊東豊雄さんと、1970年代初頭に活躍したイギリスの前衛建築家グループ「アーキグラム」のメンバーのひとり、ピーター・クックさん。15カ国15組の建築家を選出した。日本から参加する建築家・藤本壮介さんは、武蔵野美術大学美術資料図書館の新棟(2010年オープン)などを手掛ける注目株のひとり。「自然と建築の間」と題した自然と建物をミックスした模型数点を並べる。

 ポルトガルのベルナルド・ロドリゲスさんは、中国に建設する「小石」の形状の大型ホテル「アーチ&オーキッドホテル」の模型を展示。カプセルのように丸みのある同ホテルには700室を設け、カジノや劇場、映画館なども入るという。このほか、内部が見えるスケルトンの建築模型や、ケーキをモチーフにした「夢島」とタイトルがつけられたイメージ模型など、アイデアに富んだ模型が並ぶ。同展は今後2010年までに、ヨーロッパやアジアの各都市を巡回する予定。

 開催時間は11時~19時。月曜休館。入場料は、一般=500円、中学生以下無料。今月21日まで。

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