不動産事業を手掛けるモリモト(渋谷区恵比寿南3)は11月28日、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請したと発表した。
1983年に設立した同名会社を前身とする同社は、首都圏を中心にマンションの分譲事業などを展開。今年2月、東証2部に上場したが、昨年から続くサブプライムローン問題で不動産市況が悪化する中、今年10月末までに予定していた約定弁済資金の確保が厳しくなったとしている。
金融機関の協力で再建を図ったが、監査法人から監査意見を受けることができず再生法適用申請の措置に至った。負債総額は約1,615 億2,000 万円、債権者数は約700 名に上り、帝国データバンクによると、負債規模はケイアール不動産(旧・興和不動産)に次ぎ今年8番目の大型倒産となった。