写美で新人写真家の登竜門「写真新世紀2008」-過去最多の応募

優秀賞を受賞した保谷綾乃さんの作品「Gift」(第31回公募、2008年度優秀賞受賞作品)

優秀賞を受賞した保谷綾乃さんの作品「Gift」(第31回公募、2008年度優秀賞受賞作品)

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 新人写真家の発掘・教育・支援を目的とする「写真新世紀」の2008年優秀賞作品を展示する「写真新世紀 東京展2008」が、東京都写真美術館(恵比寿ガーデンプレイス内、TEL 03-3280-0099)で開催されている。

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 写真新世紀は、1991年に始まった公募展。過去にはHIROMIXさんや蜷川実花さん、梅佳代さんなど、現在第一線で活躍する写真家を輩出し、若手写真家の登竜門として注目を集める。同展の審査員は、荒木経惟さんや写真評論家の飯沢耕太郎さん、森美術館館長、南條史生さんなど。第31回を迎える今年の応募は、過去最多の1,517人に上った。主催はキヤノン(大田区)。

 会場では、優秀賞受賞者6人と、佳作受賞者28組30人の作品を展示する。優秀賞を受賞した保谷綾乃さんの作品「Gift」(=写真)について、選出した審査員の荒木さんは「エスプリ(知性)というか、従来の写真にはないユーモアがある」と称賛。作品について保谷さんは「幼いころの断片的な記憶を具現化していくことで出来上がったイメージが今回の作品」と説明する。

 会期中、出展者や審査員によるトークショーなどを行うほか、今月28日には、優秀賞受賞者6人からグランプリを決める「グランプリ選出公開審査会」を実施する。審査会への参加は、先着150人(事前申し込みが必要)。

 開館時間は10時~18時(木曜・金曜は20時まで)。月曜休館。入場無料。今月30日まで。

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