オダギリジョーさん、渋谷で主演映画の会見-夫婦仲の「秘訣」も披露

会見に登場したキム・ギドク監督(左)とオダギリジョーさん(右)。「親友のよう」(オダギリさん)と息の合ったトークを披露した

会見に登場したキム・ギドク監督(左)とオダギリジョーさん(右)。「親友のよう」(オダギリさん)と息の合ったトークを披露した

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 来年2月に全国公開される韓国映画「悲夢(ひむ)」の記者会見が11月20日、渋谷・セルリアンタワー東急ホテル(渋谷区桜丘町)で行われ、主演のオダギリジョーさんとキム・ギドク監督が出席、撮影時のエピソードなどを披露した。

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 別れた恋人を忘れられないジンと、ジンの見る夢に呼応するように行動してしまう「夢遊病」の女ランが出会い、切ない恋愛を繰り広げるラブストーリー。オダギリさんが演じるのは主人公ジン。ヒロイン・ラン役を韓国人実力派女優、イ・ナヨンさんが演じた。ギドク監督は、映画「サマリア」で2004年ベルリン映画祭銀熊賞を受賞、2006年のベネチア国際映画祭では映画「うつせみ」で銀獅子賞を獲得するなど、世界から注目を集める映画界の「異端児」。手掛けた作品は同作で15作品目。

 自ら主演に指名したオダギリさんについてギドク監督は「シナリオを細かく把握し、せりふもほぼすべて覚えている。現場では逆に指摘されることもあり、監督が2人いる感じだった」と撮影時の様子を振り返り、「人間的にも素晴らしく、それが演技にも出ている」と絶賛。「エネルギーあふれる俳優ということを過去の出演作から感じていた。彼が主演に決まると、韓国のトップ女優から出演依頼が殺到した」と韓国での人気ぶりについても明かした。

 一方、オダギリさんはギドク監督について、「毎日撮影後に飲みに行き、親友のような感情を持った」と話し、自身でも脚本を書く際に20代でつけていた「夢日記」からネタを拾うなど「『夢』というつながりの映画なので興味が持ちやすかった」と作品のテーマに対する「共通項」も。「アもたれ」とタイトルにつづった夢の日記では「アントニオ猪木さんの食べ過ぎで胃がもたれると書いていた」と報道陣の笑いを誘った。

 昨年12月、女優の香椎由宇さんと結婚した直後の海外での撮影については「遠く離れるほど、お互いに気遣える。思いやりが大切。『悲しい夢』にはならないと思う」と夫婦仲の「秘訣」を披露。ニュースで結婚を知ったというギドク監督は「オダギリさんに結婚について尋ねたところ『彼女を安心させたかったから』と話してくれた」と明かした。

 ヒューマントラストシネマ渋谷(渋谷2、12月に現「アミューズCQN」から同館名に改名)、新宿武蔵野館ほかで来年2月より全国ロードショー。

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