ナディッフで気鋭写真家・津田直さん個展-遊牧民のポートレート作品も

ポートレート作品「最後の朝食」(左)のほか、同作をもとにした版画(右)なども展示する

ポートレート作品「最後の朝食」(左)のほか、同作をもとにした版画(右)なども展示する

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 恵比寿の複合アート施設「NADiff A/P/A/R/T(ナディッフ・アパート)」内の書店&ギャラリー「NADiff a/p/a/r/t」」(渋谷区恵比寿1、TEL 03-3466-4977)で10月30日より、写真家・津田直さんの個展「SMOKE FACE(スモーク・フェイス)」が開催されている。

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 1976年、兵庫県生まれの津田さんは2001年より写真家として国内で活動を始め、景観や風景などのランドスケープを被写体に、独自の視点でとらえた風景写真を主に発表する。大阪や東京を中心に活動し個展やグループ展などを行う中、海外にも活動の場を広げ、各地を旅しながらさまざまな作品を手掛ける。

 同展では、昨年4月のモロッコの旅で、標高2,000メートル付近のシケール村に滞在した時に撮影した遊牧民のポートレート作品「最後の朝食」を展示する。ランドスケープをメーンとする津田さんが人物を被写体に撮影した今回の作品は、遊牧民の家庭の朝食時をとらえたもの。同村に電気が引かれる前の最後の朝食ということや、同作が宗教画のように見えたことなどから、17歳の時のイタリア旅行で衝撃を受けたレオナルド・ダ・ヴィンチの作品「最後の晩餐」をヒントにタイトルを付けた。

 このほか、図像を銅板の上に焼き付けて印刷する技法「フォトグラビュール」によって制作した同作のプリント作品数点も展示する。プリント作品は、黄色、柿色、赤茶色のインクを使い、それぞれ1色で手掛けた作品が並ぶ。津田さんの写真集「SMOKE FACE」刊行(今月1日)を記念した個展「SMOKE LINE -風の川を辿って」(10月28日~12月21日)も、銀座の資生堂ギャラリー(中央区)で同時開催されている。

 営業時間は12時~20時。入場無料。今月30日まで。

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