同日開幕した「東京デザイナーズウィーク」と並び、六本木・東京ミッドタウンで複合デザインイベント「DESIGNTIDE(デザインタイド) TOKYO 2008」が幕を開け、広域渋谷圏のギャラリーやインテリア店、カフェなどの「エクステンション」会場でも、展示や限定企画などが一斉に始まった。
2005年に初開催されたデザインタイドは、今年で4年目。2004年に終了した「東京デザイナーズブロック」の流れを継承するデザインイベントとして、国内外から最新のプロダクトや作品が集結する。メーンイベント「TIDE EXHIBITION(タイドエキシビション)」が行われる東京ミッドタウンのメーン会場では、国内外38組のクリエーターによるデザインもアイデアもさまざまな作品が登場し、来場者の目を楽しませている。
エクステンション会場のひとつ、渋谷・神山町の「SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS(シブヤパブリッシング&ブックセラーズ=SPBS)」(渋谷区神山町、TEL 03-5465-0577)では、KENZOのメンズ向け香水「A flower for men」のボトルを使ったインスタレーションを展開。パッケージデザインを手掛けたアートディレクター原研哉さんらが展示案を構想、ロングテーブルにボトルを並べ、鏡の効果でボトルの数を倍に見せる仕掛けに。エントランスを突き抜けたように見える外に置いたボトルもユニーク。
ワールド青山ビル(北青山3)には、米著名建築家フランク・ゲーリーさんが手掛けた巨大なベンチが出現。渦を巻くようにラウンドしたベンチは、その名も「東京ベンチ」。ゲーリーさんが都内で初めてデザインした。11月1日~3日に一般公開する。
都内初登場の「いす」は、トゥモローランド(恵比寿西1)のカフェ併設型複合店「メゾン ギャルリー・ヴィー」(北青山3、TEL 03-3423-8428)にも。ロッテルダム在住のニットアーティスト、クリスティン・メンデルツマさんによるニットプロジェクト「FLOCKS」の、さまざまな染色材料で制作したスツールを展示する。
ショップはこのほか、英著名アーティスト、リチャード・ウッズさんが手掛けた木版画作品を店内いっぱいに展示する「ポール・スミス スペース」(神宮前5)や、人気インテリア・雑貨店「CIBONE AOYAMA」(北青山2)などが参加。カフェ「OFFICE」(北青山2)や、ギャラリーでは「スペース・インタート」(北青山2)、表参道GYRE(神宮前5)内「GALLERY WHITE ROOM TOKYO」などが関連企画を展開。
六本木メーン会場「TIDE EXHIBITION(タイドエキシビション)」の開催時間は11時~21時(3日は17時まで)。入場料は1日1,000円。