Q&Aサイト「OKWave」を運営するオウケイウェイヴ(渋谷区恵比寿1)は10月15日、電話で質問に答える音声Q&Aサービス「VOICE de OK」を正式に開始した。
同サービスは、企業のサポートセンターなどの自動対応メニューのひとつとして提供するシステム。顧客が企業のサポートセンターに電話し、同サービスを選択すると、尋ねたい質問の音声録音が始まる。録音された質問はプライバシー保護のため本人と判断できないようデジタル加工され、自動的にOKWaveに音声データとして投稿される。
サイトに掲載された音声質問に対し会員ユーザーから回答を募り、寄せられた回答もすべて音声に変換する。質問者は一定の時間を置き、同サービス専用の回線に再び電話することで、音声データの回答を確認できる仕組み。回答はサイト上でも確認可能。
同社はメリットとして、オペレーターに電話がつながらない時の代替サポートやネット環境がない時の問い合わせ手段などを挙げ、利用ケースとして「企業の商品の保証に関する問い合わせや使い方、部品の説明なども想定している」(同社広報担当者)という。
同サービスは昨年12月からβ版を提供してきたが、録音までの案内時間を6分から2分程度に短縮するなど使いやすさの向上を図り、今回正式にスタートした。今後はサポートセンター向けソリューションとして、来年4月までに企業10社の獲得を目指す。