青山や外苑駅前周辺エリアを舞台に国内外のボサノバ・アーティストがパフォーマンスを繰り広げる音楽イベント「BOSSA2008 in青山・神宮前」が10月10日、原宿教会(港区北青山2)でのステージを皮切り開幕した。
ブラジル移民から100周年、駐日ブラジル大使館などが中心となり、同エリア一帯で大規模なイベントを開催。初日の同10日夜には同大使館前の特設会場で関係者らによる「点灯式」が行われ、青山通り沿い「オラクル青山センター」ビル(青山OM-SQUARE=北青山2)壁面に、ブラジル・リオデジャネイロにある立像を実物大で映し出した高さ約30メートルもの「キリスト像」が出現。通行人らを驚かせている。
点灯式には、アンドレ・アマード駐日ブラジル大使やブラジル出身で元サッカー選手のラモス瑠偉さんらが出席。カウントダウンとともにボタンが押され、大使館から見える青山・オラクルビルの壁面にキリスト像が浮かび上がると、歓声が上がった。投影された「コルコバードの丘の立像」は、両腕を大きく広げ、ブラジルの観光名所の1つにもなっている巨大立像。
青山通りを挟み斜め向かいに位置するビルの非常階段から、プロジェクターを使いキリスト像を投影。日本オラクルの協力を得て、投影部分は一時的に窓のブラインドを閉め、黒いスクリーンを張るなど再現力を高めたという。浮かび上がったキリスト像は青白く光り、青山通りを見下ろす格好。ビルの向かいを歩く通行人らも像を見上げ、携帯電話などで写真を撮る姿も多く見られた。
期間中、ボサノバデュオ「naomi&goro」さんが初ステージを飾った原宿教会をはじめ計6会場でボサノバライブを開催。像を投影するオラクル青山センターやavex本社(南青山3)前などで15組以上のアーティストが連休中、約30ステージのライブを行う。出演アーティストは、Chie Umezawaさん、コトリンゴさん、山本のりこさんら国内アーティストをはじめ、シルヴィオ・アナスタシオさん、スティーヴ・サックスさんら海外勢も。
ライブに伴い、会場周辺では飲食や関連イベントなどの企画を併せて展開。オラクル青山センターでは、菊地成孔さん(12日)、ムッシュかまやつさん(13日)らがボサノバをテーマにしたトークショーに参加。avex本社前・ドトールコーヒー店内では、新鋭写真家、嶋村朋子さんによる「ブラジル写真展」を開催。ライブ会場にもなっている外苑前「青山エムズタワー」内、有名パティシエ・高木康政シェフが手がけるスイーツサロン&バール「ラ メゾン ドゥ タカギ」では、原宿に本社を構えるミクシィ(神宮前2)とのコラボスイーツが登場。
ブラジル大使館近くの期間限定公式ショップでは、Tシャツや出演アーティストのCDなどを販売。移動式キッチンカーがavex本社前ライブ会場などに出店予定。
ライブはすべて入場無料(飲食は有料)。キリスト像の投影は18時30分~23時(最終日は22時まで)。10月13日まで。