ザリガニワークス(渋谷区神宮前4)は10月8日、同社企画の木製ロボット型玩具「コレジャナイロボ」が2008年度グッドデザイン賞を受賞したと発表した。
グッドデザイン賞は1957年に始まった日本で唯一の総合デザイン評価・推奨システム。ウェブサイトを通じ応募された商品の中から、見本市や審査会などを通じ、デザイン性に優れたものを選出、カテゴリーは文具や雑貨、家電などから建物、乗用車に至るまで多岐にわたる。
今回グッドデザイン賞を受賞した「コレジャナイロボ」は2001年より、ザリガニワークスの雑貨レーベル「太郎商店」で販売を開始。手描き風の不規則な線で描かれたパーツや左右非対称の手、ロボットらしからぬ素朴な顔など独特の「偽物感」が特徴で、プレゼントを開けた子どもが「欲しかったのはこれじゃなーい!」と叫ぶユニークなコンセプトが名前の由来になっている。
グッドデザイン賞2008審査委員は「コンセプト、ネーミング、仕上がり」などに加え「現代消費社会に痛快なメッセージも感じる」と評価。今年8月に公開審査が行われた「グッドデザインエキスポ2008」(東京ビッグサイト)の展示ブースでは、審査委員を務めたアートディレクター佐藤可士和さんの「私の選んだ一品」にも選ばれた。
発売から約7年、初の応募で初選出となった今回の受賞について、武笠太郎社長は「応募は単純に、コレジャナイロボに『G(グッドデザイン)マーク』が付いていたら楽しいなと思ったのがきっかけ。(コレジャナイロボは)徐々に長い階段を上がってきている」と喜びのコメント。「受賞を通じて『デザイン』について考えるきっかけになれば」(同)とも。
受賞を受け、当面1年間はロボットの背中部分に受賞を示すGマークシールを付けて商品を出荷するという。今後は「オリジナルのストーリーも主題歌CDもすでに発表しているので、アニメ化を実現させたい」(同)と話している。
原宿の雑貨セレクトショップ「AssistOn(アシストオン)」(神宮前3、TEL 03-5772-5172)では受賞を記念し、10月10日より、展示イベント「爆誕!コレジャナイロボ~栄光への奇跡~」を開催。コレジャナイロボ誕生のもとになったスケッチや試作品などを展示するほか、グッドデザイン賞受賞記念モデルを限定販売する。営業時間は11時~20時(日曜・祝日は18時まで、水曜定休)。今月23日まで。