写真家、所幸則さんが渋谷の風景をとらえたシリーズ作品を展示する企画展「渋谷1sec(ワンセコンド)瞬間と永遠」が9月28日より、渋谷のギャラリー「ギャラリーコンシール」(渋谷区道玄坂1、TEL 03-3463-0720)で開催される。
所さんは、著名アーティストやスポーツ選手らのポートレートをはじめ、広告など国内外で幅広く活躍。主に手掛けてきたポートレートに、岡本太郎や赤塚不二夫さん、横尾忠則さんなど。スポーツ誌「ナンバー」(文藝春秋刊)では、所さんが写した長嶋茂雄さんやサッカーのイビチャ・オシム前日本代表監督などのポートレートも表紙を飾ってきた。
同展では、「渋谷の風景」をテーマに、渋谷パルコやハチ公口スクランブル交差点など、渋谷駅周辺の風景や建物をとらえたモノクロ作品約20点を展示する。作品は、各国のフォトグラファーやギャラリーなどが出展する写真見本市「パリ・フォト2008」に向けて今年6月から撮影してきたもの。作品を実際に見た周囲の知人などからの反響が大きく、急きょ日本で個展を開くことになったという。
写真は、1,400万画素のコンパクトカメラ「シグマDP-1」で1秒間に3コマ連写で撮影したものを1枚に合成、人や車などの被写体に動きを出した。渋谷の風景をテーマにしたことについて所さんは「パリ・フォトに向けて新しいタイプの風景写真を撮ろうと思った。渋谷に約20年住んでいたことや、ヨーロッパで渋谷の街が注目を集めていることもきっかけになった」と話す。
ギャラリー内の一部スペースでは、作品を大きく引き伸ばし、壁一面にはり付ける試みも。作品のオリジナルプリントは50部限定で販売。価格は1枚5万~13万円(額縁は6,000円~1万円、すべて予価)。10月4日の最終日には、所さんとゲストによるトークショーを行う(開催時間は19時30分~、最終日は1,500円)。
開催時間は11時~23時。入場無料。10月4日まで。