ワンダーサイトで日豪・気鋭若手アーティスト「滞在型」グループ展

アーティストユニット「パラモデル」の作品、「パラモデリック・グラフィティ」

アーティストユニット「パラモデル」の作品、「パラモデリック・グラフィティ」

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 渋谷・神南の複合アート施設「トーキョーワンダーサイト(TWS)渋谷」(渋谷区神南1、TEL 03-3463-0603)で9月13日、国内外の若手アーティストが青山の関連施設に一定期間滞在し制作した作品を展示する企画展「都市のディオラマ:Between Site & Space」が始まった。

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 同展では、青山のアーティスト滞在拠点「TWS青山:クリエーター・イン・レジデンス」で日本、オーストラリアの若手アーティスト計8人6組が約1カ月間にわたり制作したインスタレーションなど、7作品を展示。各アーティストが「滞在制作」というかたちで、同じ空間の中で互いに刺激を受けながら作り出した作品を発表する。

 アニメーションや絵画、写真などさまざまな手法で作品を発表してきた日本のアーティストユニット「パラモデル」による「パラモデリック・グラフィティ」は、プラレールをユニークな流涎状につなぎ合わせ、壁や天井などに張り巡らせた作品。そばには発泡スチロールで作った山や、おもちゃのミニカーなどを置き「街」の雰囲気を出した。同ユニットの中野裕介さんは作品について、「おもちゃ遊びが発展したような作品。自分が思い描く『理想の風景』ができた」と話す。

 東京で耳にしたあらゆる音をサンプリングし、デジタルオーディオプレーヤー「iPod nano」で流す作品「28 Songs for a City:Tokyo」は、シドニーで活動するサウンドアーティストのゲイル・プリーストさんが制作。プラレールの街が広がるパラモデルの作品内の壁面に試聴コーナーを設け、街の中で聞こえる音として来場者を楽しませる。

 インスタレーションやソフトウェアを用いた作品などを発表し、国内外の展覧会やアートフェスティバルでも活躍する日本人ユニット「エキソニモ」は、時間の概念を壊すことをテーマに制作した作品「DEF-RAG」を発表。同作は、針が不規則に動く時計とパイプイスなどを複雑に組み合わせたものをカメラで撮影し、規則正しい時間で動く時計として編集した映像をモニターで流すというもの。

 8人6組のアーティストは今後、2009年2月に「交換プログラム」としてオーストラリアに場所を移し、今回の「東京展」に続く「シドニー展」を来年3月13日~4月19日に開催。シドニーでも「滞在制作」を行い、作品発表の準備を進めるという。

 開催時間は11時~19時。月曜休館。入場無料。10月19日まで。

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