渋谷パルコで「イランの絵本」展-若手イラストレーターの原画も

絵本「みどりの子ヤギがたてる足音」より(絵:マルジャーン・ヴァファーイヤーン)

絵本「みどりの子ヤギがたてる足音」より(絵:マルジャーン・ヴァファーイヤーン)

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 ハーフェズなど古くから世界的なペルシャ詩人を輩出してきた「イラン」の絵本を一堂に集め紹介する「だれも知らないイランの絵本」展が9月12日より、渋谷「ロゴスギャラリー」(渋谷パルコ・パート1、TEL 03-3496-1287)で開催される。

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 多くの詩人によってつづられてきた古典詩の一節が日常会話に盛り込まれることも少なくないという「詩の国」、イランの絵本は、言葉や絵の持つ独特の「味わい深さ」に加え、近年若手イラストレーターの活躍が目立ってきたこともあり、国際的評価が高まっている。

 イランで絵本の刊行が盛んになったのは、1960年代に入ってから。海外の翻訳された絵本にはないオリジナルの絵本を作ろうと、画家や作家、詩人らが集結、70年代になり、絵本原画の国際コンクールに入選する作品も出始めるようになり、独自の絵本文化を形成してきた。

 同展では、近年に発表された作品を中心に、約40タイトルのイラン絵本を一堂に展示・販売。すべての本に日本語のあらすじ(一部全訳)を付けストーリーを分かるようにする「日本初」の試みで、イラン絵本の世界を紹介する。

 壁面には、日本での個展経験も多いモルテザー・ザーヘディさん、細かく描き込んでいく独創的なスタイルが人気のマルジャーン・ヴァファーイヤーンさんら、いずれも国際コンクールでの入賞経験がある若手実力派イラストレーター3人のオリジナル原画も併せて展示する。

 会場では、アンティークを含むイラン雑貨や、Tシャツ、エコバッグなどの同展オリジナルグッズ、邦訳出版されたイランの絵本(ブルース インターアクションズ刊)などの販売も。

 営業時間は10時~21時(最終日は17時に終了)。入場無料。今月24日まで。

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