駐車場経営などを手掛ける日本駐車場開発（大阪市）は9月12日、原宿・渋谷エリアの直営駐車場3カ所に車を共同利用できるカーシェアリング拠点を開設し、カーシェアリング事業に本格参入する。

　カーシェアリングは車を複数の共同利用者でシェアし、各利用者が使いたいときに利用できるサービス。購入費や保険料、税金など必要な諸経費の削減に加え、エコ志向の高まりやガソリン代高騰などの影響もあり、都心部を中心に関心が高まっている。

　日本駐車場開発では今年2月から、原宿・神宮前交差点の「ティーズ原宿駐車場」（渋谷区神宮前4）や「青山ベルコモンズパーキング」（港区北青山2）など6カ所の直営駐車場でカーシェアリングサービスを試験的に導入。これまでに約90人が会員登録し、「仕事帰りなどに利用する会員が多く、好評を得ている」（同社広報担当者）という。

　サービス名は「エコロカ」。先行オープンした4拠点に加え、12日に「ダヴィンチ原宿パーキング」（神宮前3）、「ポーラ渋谷ビル駐車場」（渋谷1）、「日石渋谷ビル駐車場」（渋谷2）の3拠点を新たに開設。利用可能車両は9拠点計10台で、会員は専用カードを持ち携帯電話やPCから予約すると、近くの拠点の車を15分単位で利用できる。

　会員登録料は、個人（1口2人まで）が5,250円、法人（1口5人まで）が10,500円（10月末まで登録無料）で、利用頻度別に2種類の料金プランを用意。Aプランは月会費制（個人＝2,980円、法人＝3,980円）で、レンタル料は15分160円。利用頻度の低い会員は月会費なしのBプランで、レンタル料は15分260円。各プランとも、別途距離料金（1キロ20円）がかかる。ほかに、長時間向けのパック料金や、通勤・週末貸し切り用のプランも。

　車両は、マーチ（日産）、コルト（三菱）、ウイングロード（日産）、の3種類で、今後プリウス（トヨタ）も導入予定。来年8月までに全国100台まで設置台数を拡大する計画。