仏ロメール監督作品を「日本最終」一挙上映-国内上映権終了迫る

映画「獅子座」(1959年)より

映画「獅子座」(1959年)より

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 仏ヌーベル・バーグを代表する巨匠の1人、エリック・ロメール監督の作品を一挙に紹介する特集上映が9月6日、渋谷・円山町のミニシアター「ユーロスペース」(渋谷区円山町、TEL 03-3461-0211)で始まり、デビュー作「獅子座」(1959年)や80年代に監督した「喜劇と格言劇」シリーズなど20作以上が「日本最終上映」と銘打ち劇場公開されている。

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 ロメール監督は、ジャン=リュック・ゴダール、フランソワ・トリュフォー監督らと並び、60年代にフランスで起きた映画運動「ヌーベル・バーグ」をけん引。作品の中で軽快なタッチで描かれる恋愛模様にファンも多く、90歳近くなった現在も映画製作を続けている。

 「ロメールの季節:エリック・ロメール監督作品日本最終上映」と題した今回の特集上映は、同監督作品の日本での上映権利が今年度中に相次いで終了するのを受け実現したもの。ユーロスペースでは「現時点で、劇場でロメール作品を見られる最後のチャンス」とし、代表作を含む22作品の一挙上映に踏み切った。

 上映作品は、気ままに暮らす自称作曲家の男ピエールの運命を描く長編デビュー作「獅子座」や初期の代表作「モード家の一夜」(1968年)を含む、60年代~70年代にかけて発表した「六つの教訓話」シリーズ、2人の女性の間で揺れる青年の恋を描いた「飛行士の妻」(1980年)など全6作から成る「喜劇と格言劇」シリーズなど。

 入場料は、一般=1,400円、大学・専門学校生=1,200円ほか。5回券は4,500円。

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