乗り物としての機能性に加え、ガソリンなどの燃料でCO2を輩出しない「エコ」な移動手段としても注目が高まっている自転車を「主役」として特集する映画祭「BICYCLE FILM FESTIVAL(バイシクル フィルム フェスティバル、BFF)」が今年も、代官山「BALLROOM」(渋谷区恵比寿西1)などで開催される。
BFFは2001年にニューヨークで初開催されて以来、今年で8周年を迎える「自転車」専門の映画祭。日本では2005年に第1回を開催、トロントやロンドン、シドニーなど世界の主要都市を巡回しながら、プロ作品からアマチュアからの公募作品などさまざまな自転車映画を紹介してきた。
巡回する17都市の1つとして同5日から始まる「BFF TOKYO」では、作品の上映をはじめ、BMX世界王者のプロライダー内野洋平さんによるパフォーマンスや音楽イベント、ライブペインティングなど各種関連企画も展開し、イベントを盛り上げる。上映会場となる代官山・BALLROOMでは6日、7日の2日間にわたり全37作品を上映。2~3分の短編などに加え、今年はロードバイクのドキュメンタリーを多くラインアップする。
260キロに及ぶ過酷なコースで知られるフランスのワンデー自転車プロロードレース「パリ~ルーベ」を追った「ROAD TO ROUBAIX」や、商業主義と自転車の問題に迫った「ORANGE BIKES TAKE MANHATTAN」(共にアメリカ、2008年)などの本格ドキュメンタリーをはじめ、日本からは「ピスト」の名称で若者を中心に人気を集めるフィクスドギア(固定ギア)を東京ならではの視点でとらえた「フミキリ」(2008年)も上映。
関連イベントは、世界王者・内野さんのパフォーマンスやストリートカジュアルウエアブランドのファッションショーなどを展開する同5日のオープニングパーティー(代官山BALLROOM)を皮切りに、同5日、6日には原宿周辺エリアで自転車通勤者にドリンクを提供するなどの活動を行っているNPO法人「バイシクルエコロジージャパン」による自転車関連グッズの展示・販売イベント「BYCYCLE GOODS FESTIVAL」(代官山Studio Bee)、6日にはライブイベント「BIKES ROCK」(渋谷SECO LOUNGE)などを、それぞれ開催。
上映期間中、代官山BALLROOM5階でアーティスト・コウマスダさんらがライブペインティングなどのアートイベントを同時展開。最終日7日には駒沢公園中央広場で自転車競技、パフォーマンスなどの複合イベントを開催する。
映画鑑賞料(当日)は1プログラム=1,100円、2プログラム(1,900円、ウェブ予約は各100円引き)。