ワタリウム美術館(渋谷区神宮前3、TEL 03-3402-3001)は9月5日より、同館コレクションの未公開作品を中心に展示する企画展「ワタリウム美術館コレクション展 アイ・ラブ・アート9 美しい青い風が――」を開催する。
同展では、80年代アメリカの代表的芸術家でグラフィティアーティストとしても活躍した画家キース・ヘリングや、アンディ・ウォーホルをはじめ、日本のシュルレアリスムを代表する詩人で美術評論家の瀧口修造など、国内外13人の作家による未公開作品を中心に、108作品を展示。作品が生まれた経緯や未公開エピソードなども併せて紹介する。
映画「潜水服は蝶の夢を見る」(2007年)などで監督を務め注目を集めた画家、ジュリアン・シュナーベルさんが1980年代に描いた作品「オオカミ」を初公開するほか、10年以上看板で覆われていたキース・ヘリングの壁画や、ドイツの現代美術家・彫刻家のヨーゼフ・ボイスによるフェルトで作ったスーツ作品「フェルト・スーツ」(1970年)なども公開。
会場では、ヨーゼフ・ボイスの代表的なパフォーマンス映像8作品に加え、作曲家ジョン・ケージのポエムリーディングや、坂本龍一さんらが出演した現代美術家ナム・ジュン・パイクの追悼コンサート映像などもプロジェクター上映する。
会期中、毎週木曜には現代美術家・日比野克彦さんや音楽、映画など幅広い分野で活躍するプロデューサー立川直樹さんらをゲストに招き、展示作品などをテーマにしたレクチャーやワークショップなどのイベントを開催。毎週土曜には同館スタッフによるガイドも行う。イベント開催時間は19時~21時(最終日は20時~22時)、ギャラリーガイドは17時~17時30分。
開館時間は11時~19時(水曜は21時まで)。月曜休館。入場料は、一般=1,000円、学生=800円ほか。12月7日まで。