「都市デザインシステム」が民事再生法申請-不動産倒産続く

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 住宅、リゾートなどのコーポラティブ事業や「クラスカ」などのリノベーション事業を手掛けてきた都市デザインシステム(渋谷区千駄ヶ谷1)は8月29日、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請したと発表した。

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 建築・不動産コンサルティング事業を目的に1992年に設立された同社は、住宅などを建てたい人が共同で土地の取得や設計、工事の発注などを行う「コーポラティブ」事業を中心に、賃貸住宅事業や社宅などのビル再生、地域活性など事業を広げてきた。リノベーション物件の中でもデザイン性の高いホテルとして話題を集めた目黒「CLASKA(クラスカ)」(今年3月に全面リニューアル)の経営からは、すでに離れていた。

 2005年以降はリゾート事業やホテル開発事業などの大型事業に相次いで着手、今年3月期には連結売上高229億8,100万円、経常利益11億1,000万円を計上するなど順調に業績を伸ばしてきたが、昨年から続くサブプライムローン問題に端を発する、金融機関からの不動産業界向け融資の審査厳格化の流れから「運転資金に支障」(同社)が発生。「支払い不能の恐れが生じた」(同社)ことから再生法適用の申請に踏み切った。負債総額は203億7,500億円。

 今後の見通しについては「信頼回復と事業再建に向けて全力を尽くす」(同社)としている。

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