電通(港区)は8月27日、交通広告や屋外広告などの広告を専門に扱う「OOH」系専門会社5社との共同出資で新会社「OOHメディア・ソリューション」(渋谷区恵比寿南1)を設立すると発表した。
ビルボードや懸垂幕、大型ビジョンなど自宅以外で目にするメディア「OOH(out of home mediaの略)」の需要が大手企業を中心に高まっていることから、ニーズに応えるため、経験やノウハウが豊富なOOH系専門会社と新会社を立ち上げる。新会社では、これまで電通社内の「OOH局」で行ってきた屋外メディアの企画、買い付け、販売などの作業のうち、買付機能の一部を受注し、メディアプランニングと電通顧客への販売に業務を集約する狙い。
株主構成は電通が80%で、OOH系専門会社がそれぞれ、トピー工業(品川区)=6.6%、アウトドア・メディア・サービス(港区)=5.0%、ピー・プランニング(港区)=5.0%、ヒポポタマス(品川区)=1.7%、F GRAM PRODUCT(神宮前6)=1.7%。資本金は1億5,000万円。
新会社では、屋外メディアの買い付け、開発、販売業務を主に手掛ける。電通を優先販売先とし、同社以外の広告会社への販売も行っていく。取り扱う屋外メディアは「東京の優良物件が中心」(同社)で、ビルボード(大型広告板)や懸垂幕、ビル屋上の広告塔など。今後は全国にも取扱物件を拡大していく予定。
設立は9月5日、10月1日より営業を開始する。