グレイトフル・デッド、ジャニス・ジョプリンさんらを発掘し世に送り出した「伝説」のライブハウス「フィルモア・オーディトリアム」を当時の公演ポスターなどで振り返る企画展「BILL GRAHAM:Fillmore Auditorium フィルモアから始まったカルチャー:ロックとアートのみちしるべ」が8月22日より、原宿のギャラリー「SOCIAL」(渋谷区渋谷1、TEL 03-5778-3052)で開催される。
フィルモアは1960年代中盤、ロック界を代表するプロモーターで後に「ウッドストック」などの巨大フェスやチャリティーコンサート「ライブ・エイド」などを成功させるビル・グレアムが、サンフランシスコの黒人街に創設。当時台頭しつつあったサイケデリックムーブメントをけん引し、ジャズ、ブルースなどの黒人音楽を世に広めるなど、ロック史やアーティストに与えた功績は大きい。
その後ニューヨークに「フィルモア・イースト」をオープンし東海岸に進出するも、音楽イベントの拡大傾向を嫌ったグレアムは70年代初頭に東西のフィルモアを相次いで閉鎖。クロージングコンサートの様子は、グレアムを追ったドキュメンタリー「フィルモア・ラストコンサート」(1972年、リチャード・T・ヘフロン監督)にも収められている。
同展では、希少な60年代フィルモアのオリジナルポスターを中心に、70年代レッド・ツェッペリンやザ・フーなどの公演ポスターなど約60点を展示・販売。当時のレコードなども併せて展示する予定。ポスターの中心価格は約2万円。
営業時間は12時~19時。入場無料。8月31日まで。