ユナイテッドアローズ(渋谷区神宮前2、以下UA)は今年5月に設立した100%出資子会社「コーエン」(港区)を通じ、今秋よりカジュアル市場に向けた新ストア「COEN」の出店を加速する。
コーエンは、「値ごろ感がありながらもファッション感度の高い」(UA)市場を「ニュートレンドマーケット」と位置づけ、UAが新事業として打ち出す新ストアブランド。コンセプトは「Casual wear for your own mix-style」。5月には資本金1億円で同名の新会社を設立、社長はUA岩城哲哉社長が兼任している。
デビューシーズンとなる今季は、準都市部や郊外の大型商業施設を中心に年内16店舗を出店。商業施設への出店はイオンモールが中心になるという。店頭に並ぶのは、アメリカンカジュアルをベースに、フォークロア、ボヘミアン、トラッド、アウトドアなどのトレンドを取り入れた秋冬シーズン商品。デザイン性の高いアイテムと定番のデーリーウエアを「バランスよく取り入れた」(同社)ミックスコーディネートを提案する。ターゲットは20代前半~30代後半の男女。
商品はすべてオリジナルで、ウエア・雑貨の構成比は85対15。価格帯は、アウター=9,000~19,000円、パンツ=5,700~11,000円、ニット=3,800~8,500円と、QR(クイックレスポンス)体制で原価率を低減することで値ごろ感のある価格帯を実現する。生産・流通面では高い在庫回転率の確保や市場調査、店頭リサーチなどで効率を上げ、「安く、良く、早く」(同)トレンドに対応した商品を開発・投入していくという。店舗想定年商は1~1.3億円。