自主製作映画のコンペティション映画祭「第30回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」が7月19日より、渋谷東急(渋谷クロスタワー2階、TEL 03-3407-7219)を皮切りに開催される。
「若手映画監督の登竜門」として知られる同映画祭は、「映画の新しい才能の発見と育成」をテーマに1977年に創設。これまでに16,386本に上る応募があり、そのうち475作品を紹介してきた。映画「フラガール」(2006年)李相日監督や「かもめ食堂」(2006年)荻上直子監督、今年のベルリン国際映画祭で最優秀新人作品賞を受賞した「パーク アンド ラブホテル」熊坂出監督などを輩出している。
30周年を迎える今年は601本の応募作品のうち、映画監督、映像作家、映画ライターなどの審査員によって選ばれたコンペティション部門(PFFアワード2008)の入選作品15本を上映する。同25日には渋谷東急でグランプリや準グランプリ、審査員特別賞など8つの賞が発表され、受賞したそれぞれの監督にトロフィーなどを贈る。
入選作品は、互いに利用し合う親子の関係を切り絵のアニメーションで風刺した「ケイコワ」(三宅佑治監督=23)、ドローイングやパペットを使い、ただ西へ向かう旅を描いた「舞いあがる塩」(水本博之監督=25)、カップルの車をヒッチハイクし、元彼女の葬儀に向かう男、ハチスガのコメディー「一京」(多久間知宏監督=27)など。そのほか、男2人の笑いが出るほど濃厚な共同生活が繰り広げられる「つつましき生活」(森岡龍監督=19)、たわいない男女の若者の日常に焦点を当てた「かざあな」(内田伸輝監督=34)などの作品も。
会場では、コンペ入選作品のほか招待作品も上映する。招待作品は、メロドラマの連作で1950~1960年代に活躍したドイツ人のダグラス・サーク監督の11作品や、「ブロンドの恋」(1965年)「消防士の舞踏会」(1967年)などの作品で注目を集めたミロス・フォアマン監督の4作品を上映する。
鑑賞料(当日)は、コンペティション部門専用チケット=1,200円(1回券)、招待部門チケット(日時指定)=1,500円(1回券)ほか。8月1日まで(コンペ入選作品上映は7月25日まで)。
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