社会起業家を目指し関西で活動する若者グループ「スマイルスタイル」(大阪市)が企画するイベント「オールナイトごみひろい SHIBUYA」が6月28日夜、原宿を中心に行われた。
同グループは、「社会参加」をキーワードに昨年から関西を中心に活動を進める3人組。深夜にゴミ拾いを行う「オールナイトごみひろい」、公園をプロデュースする「今日だけはぼくの公園プロジェクト」、ごみに「モノ」としての新たな価値を加えリサイクルを行うイベント「MONO 2008」の3つの企画を柱に活動する。現在は、NPO法人格の取得に向けて準備を進める。
オールナイトでゴミ拾いを行う同イベントは、ミクシィなどのネットや友人を通し知った若者が多く集まり、これまでに関西で10回近く行われ、メディアなどさまざまところで反響を呼んでいる。今回は関東で初めての開催。
この日、集合場所となったJR原宿駅前の神宮橋には、約40人の参加者が集まった。小雨降る中、開始時間の24時を迎え、スマイルスタイル代表の塩山諒さんがイベントの趣旨を説明。その中で「ゴミ拾いを通じ、さまざまな人との出会いを大切にしよう」と呼びかけた。
参加者全員が自己紹介を行った後、集まった参加者は4つのグループに分かれ、竹下通りや表参道、代々木公園などに向けてゴミ拾いを始めた。各グループが手にするゴミ袋は1袋45リットルで、「赤(可燃ゴミ)」「青(不燃ゴミ)」「緑(資源ゴミ)」の3色。
参加者は、学生団体や都内の大学に通う学生が大半で、渋谷でビニール傘の無料レンタルプロジェクト「シブカサ」を進める学生社会企業プロジェクト「SOL」などの姿も。SOL代表の碇和生さんは、1年ほど前に青山学院大学で行われた社会起業セミナーで塩山さんと知り合い、これまで関係を築いてきたという。
代々木公園に向けて動き出したグループでは、「出会いを求めて参加しました(笑)」(早稲田大学4年・男子学生)という学生もいれば、大阪の友だちから同イベントの情報を知り参加した23歳の医療系専門学校に通う女性の姿も。明かりのない深夜の公園で「ゴミ拾い」を行う傍ら、参加者同士が自分たちの共通点を見つけ、話を弾ませる場面も見られた。
約1時間のゴミ拾いを終え、集合場所の神宮橋に戻ってきた各グループ。休憩後にグループチェンジを行い、後半の「ゴミ拾い」が予定されていたが、雨のためイベントはここで中止に。その後、記念撮影を済ませ近くのファストフード店に場所を移し、予定していた交流会を明け方まで行った。この日収集したゴミの量は14~15袋に上った。
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