「電気を消して、スローな夜を」――環境NGOの呼びかけでスタートし、全国的な広がりを見せる環境運動「100万人のキャンドルナイト」の関連イベントが今年も、6月21日=夏至の夜、全国各地で展開される。
100万人のキャンドルナイトは、夏至と冬至の年2回、夜間に照明を消し、キャンドル(ろうそく)をともして過ごすことを促す「スローライフ」運動。2003年夏至の第1回以降、年々規模を拡大し全国的な広がりを見せる。広域渋谷圏でも、恒例となっている表参道周辺でのキャンドルインスタレーションを筆頭に関連イベントが目白押しだ。
表参道や原宿・キャットストリート周辺を幻想的なキャンドルで彩る目玉イベントのひとつが「キャンドルナイト@OMOTESANDO-Eco Avenue」。キャンドルインスタレーションや子どもたちによるキャンドルパレード、オリジナルあんどんの点灯など、さまざまな企画で夜の街を演出。表参道ヒルズでは長さ250メートルのLEDブライトアップウオールを消灯する。開催時間は20時~22時。
当日は、カフェなどの飲食店やアパレルショップでも「キャンドル」サービスが楽しめる。渋谷・桜丘町のイタリアン「ボナペティート」ではキャンドル照明の中で限定ディナーコース(予約制)を提供。同じく桜丘町に今年オープンした「渋桜カフェ」でも20時~22時の2時間、店内をキャンドルでともす。宇田川町の「MINUTE CAFE」は限定メニューなどを用意し、「ゆっくりと楽しめる人」限定の「大人のためのキャンドルナイト」企画を展開するという。
ユニークな限定メニューが登場するのは、表参道ヒルズ「TORAYA CAFE」。フードメニューの注文者を対象に、プリンとイチゴでキャンドルに見立てた「キャンドル形プリン」を無料提供する。ファッション、インテリアなどの物販では、原宿キャットストリート沿いの米スノーボードブランド直営店「Burton Tokyo」や明治通り沿い「AIGLE渋谷本店」、イデー直営店「イデーショップ エカルテ」などでも、キャンドルショッピングや、ライブなどのイベントを開催。
「スローライフ」と親和性も高いのが「ヨガ」キャンドルナイト。当日は、宇田川町「Demi RENAISSANCE 渋谷」、桜丘町「クリパル・ジャパン Yoga of Life」などのヨガスタジオを中心に、キャンドルの明かりの中でヨガレッスンが行われる。表参道のキャンドルナイトとともに夏至の恒例になりつつある代々木公園野外ステージの「GeshiFes」をはじめ、渋谷「duo MUSIC EXCHANGE」、青山「月見ル君想フ」の各ライブなど、音楽イベントも多数。
100万人のキャンドルナイト実行委員会では、同21日の夏至を機に、7月7日(七夕)まで夜間20時~22時の消灯を呼びかけている。
芝公園でキャンドルナイト「東京八百夜灯」-タワー消灯をカウントダウン(新橋経済新聞)夏至の日に銀座で夜のギャラリーめぐり-トウキョウ・ミルキーウェイ(銀座経済新聞)山口・和菓子店の日本庭園でキャンドルナイト-灯りとお香で演出(山口経済新聞)目黒駅近くの撮影スタジオで「キャンドルナイト」-ライブ演奏も(品川経済新聞)「100万人のキャンドルナイト」公式サイト