JR東日本は6月3日、山手線への可動式ホーム柵導入についての発表を行い、この中で、「恵比寿駅」「目黒駅」の2駅に先行導入し、山手線全駅導入に向けた検証を行うことを明らかにした。
先行導入する2駅の可動式ホーム柵の使用開始時期は2010年度を予定。先行導入駅で、技術的な課題、列車運行に与える影響などを検証し、その結果を3駅目以降に反映させ、今後10 年間をめどに全駅に整備を進めていく予定。
可動式ホーム柵の設置では、地上のドアと車両のドアの位置が合うように列車を停止させる必要から、これまで以上の停止精度が求められる。そのため、山手線の車両に可動式ホーム柵制御装置のほか、運転士のブレーキ操作をサポートする「定位置停止装置(TASC)」を設置するための改造工事も行う。
また、山手線の西日暮里駅~浜松町駅間(東京駅経由)は輸送障害の発生時などに、京浜東北線と同じ線路を使用した列車運行を行っているため、山手線の6扉車が停車する位置に京浜東北線の4扉車が停車する場合がある。このため、可動式ホーム柵の本格的な整備に合わせ、山手線の6扉車をすべて4扉車に取り替えるという。
「恵比寿駅」「目黒駅」に可動式ホーム柵を整備するための工事費として、可動式ホーム柵の設置、ホームの構造改良などの地上工事で約30億円、定位置停止装置の設置などの車両改造工事で約20億円を見込む(山手線全駅への整備費用は、現時点の概算で約550億円)。
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