恵比寿東口エリアの市場「山下ショッピングセンター」跡に5月30日、立ち飲み店など13店舗が集積した飲食街「恵比寿横町」(渋谷区恵比寿1)がオープンした。
山下ショッピングセンターは戦後バラック市場からスタートし、居酒屋や魚店などが軒を連ねていた昔ながらのアーケード商店街。恵比寿エリアでは、東口駅前の「えびすストア」とともに、戦後バラックの面影を残すレトロな市場が姿を残していたが、老朽化などにより閉店する店も目立っていた。
新たにオープンした「恵比寿横町」は、飲食店コンサルティングなどを手がけるTRNグループ(本社=渋谷区渋谷3)が同所を一括で借り受け、雑誌「グルメキャリー」を発行するジェイオフィス東京(中央区)の飲食店支援事業部「ネオサポート」がトータルプロデュースを手がけた。
横町のビル入口には、カラフルな屋号の看板を掲出。エントランスを入ると、裏通りへと抜ける通路が縦長に延び、色とりどりのちょうちんを掲げた店舗全13店舗が軒を連ねる。店は、1店舗あたり広さ約3~4坪と小規模なのも特徴。
和食をベースにさまざまな業態が集まった。店舗は以下の通り。博多の人情屋台「純ちゃん」、元祖関西風くしカツ「旬」、浜焼酒場「魚○」、沖縄料理「うえずや」、京の漬けもの処「葵」、牛タン居酒屋「べコヒラ」、壷漬けホルモン「銀次郎」、焼鳥「かっぱちゃん」、京風おでん「でんらく」、紹興酒家「浜椿」、鉄板お好み焼き「うめ月」、ワイン&野菜店「高橋さん」、ビーフ&バー「Amigos」。
横町のプロデュースを統括したネオサポートの浜倉好宣さんは「近所付き合いのある、昔ながらの『ベタ』な飲食店街を作りたかった。100店近い出店の希望があったが、業種が重ならず店舗同士で相乗効果が期待できるような横町を目指した。さまざまなカラーのある店が集積するのが面白い」とプロジェクトを振り返る。
営業開始時間は、ランチ営業も行う店舗=11時~、夜間営業のみの店舗=17時~(一部店舗を除く、営業終了時間は各店により異なる)。