H&M、渋谷ブックファースト跡地に大型店-日本出店続々と

今秋日本進出を果たす「H&M」2008-09秋冬プレスプレビューには、デザイン性の高いアイテムがそろう

今秋日本進出を果たす「H&M」2008-09秋冬プレスプレビューには、デザイン性の高いアイテムがそろう

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 今年9月に日本上陸を控えるスウェーデン発のカジュアル衣料チェーン大手、エイチ・アンド・エム へネス・アンド・マウリッツ(本社=スウェーデン、以下H&M)は5月14日と15日、日本初となる本格的なプレスプレビューを開き、出店の際に店頭に並ぶ2008-09年秋冬商品を、報道陣らに向けてひと足早く披露した。

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プレビューに出席したH&Mジャパンのクリスティン・エドマン社長は、今秋、銀座、原宿にそれぞれ開設する直営店に加え、2009年開業予定の渋谷店ついて、文化村通りの旧ブックファースト跡地で出店計画を進めていることも明らかにした。

 青山・国連大学近くのビルで行われたプレビューには、2008-09年秋冬の新作がラックいっぱいに並べられ、関係者らが商品に見入った。流行を取り入れたデザイン性の高い商品に定評があるオリジナルコレクションの数々は、前評判を裏付けるように、バリエーション豊富なカラーリングや個性のあるデザインが随所に光り、日本上陸を前に人気チェーンの「実力」を見せつけた。

 デザインは、ワンピースでも、シフォン素材で足首の長さまで広がるロングワンピース、チュニック風のガーリーなミニワンピ、ボディーコンシャスなウール素材のワンピースとテイストや素材感もさまざま。アイテム別では、ハイウエストのスカートやざっくりとボリュームのあるニット類、シューズは人気の続くブーティーも多く見られた。

 デザイン性に加え、H&Mのもう1つの「魅力」が、値ごろ感のある価格帯。オープンに向け小売価格は現在調整中というが、プレビューで披露した秋冬商品の中で最高クラスのものでも3万円台に満たないという。衣料のほか、ネオンカラーのレザーグローブやメタリック素材のクラッチバッグ、クラシカルなヘッドドレスなどコーディネートのポイントになる小物も多く登場し、上陸後は若者だけでなく流行に敏感な30代以上の年齢層にも支持されそうだ。

 1号店は今年9月、銀座中央通り沿いにオープン予定。続く11月上旬には、スペイン発「ザラ」や英「トップショップ」などの競合が近接する原宿に2号店を出店する。明治通り沿い、旧フォレット跡地に開設する原宿店では、「コム・デ・ギャルソン」デザイナー、川久保玲さんをゲストデザイナーに迎えたコラボラインを世界先行発売することも話題になっている。

 渋谷店は、旧ブックファースト跡地に日本最大となる広さ2,800平方メートルの売り場を開設する予定。すでに旧ビルの解体が終了した同地では、「(仮称)渋谷宇田川ビル」として新築ビルの工事が今年4月に着工。来年7月までに地上9階・地下2階、延べ床面積約8,100平方メートルの複合ビルが完成する予定で、H&Mは路面の数フロアを借り切るかたちで出店すると見られる。渋谷店は「H&Mのすべてのコンセプトを取りそろえたショップ」(同社)になる予定。

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