ビームス(新宿区)は4月26日より、米アップルの正規取扱店として渋谷、原宿などの一部店舗でiPodシリーズの取り扱いを開始した。家電量販店以外でのアップル製品の正規取り扱いは、国内ではビームスが初めて。販売開始に伴い、店内ではWi-Fi(無線LAN)環境を整えるなどiPodの機能を生かす試みも始めた。今後はスタッフの接客業務用ツールとしてもiPod端末を積極的に取り入れ、ビームス独自の取り組みにも乗り出す。
正規取扱店の中でも一番乗りとなった原宿「International Gallery BEAMS(ンターナショナルギャラリー ビームス)」(渋谷区神宮前3)では、2階メンズフロアのガラス什器の一角に商品をディスプレー。同じ什器内にはサングラスなどの小物が並び、端末そのものを「アクセサリー」感覚で提案するセレクトショップならではの打ち出しが新鮮だ。
扱うのは、iPodシリーズ(「iPod touch」「iPod classic」「iPod nano」「iPod shuffle」)の一部カラーや容量を除く全ラインナップ。店頭ではアップル社製品に対応する無償保証サービス「AppleCare Protection Plan」も販売。商品引き渡し後の修理などの窓口はアップルに一任する。
正規取り扱い開始と同時にスタッフが手にするiPod touchは、接客用ツールとして活用。電卓などの機能に加え、店内のWi-Fi環境を利用しネットに接続、ビームス公式サイトなどの情報を客にその場で見せることができるほか、今後は商品検索や画像を使ったコーディネート提案など、接客に一役買うソフトウエア開発も視野に入れる。
広域渋谷圏ではInternational Gallery BEAMSのほか、「BEAMS HARAJUKU」「BEAMS T HARAJUKU」「BEAMS SHIBUYA」も正規取扱店に。全国では、新宿「BEAMS JAPAN」をはじめ、大阪、名古屋、福岡のBEAMS各店でも順次販売を開始する。