代々木公園を中心に行われる環境イベント「アースデイ東京2008」の開催が2週間後に迫り、同イベント実行委員会は4月8日会見を開き、実行委員長のC.W.ニコルさんらが「地球の日(=アースデイ)」への参加を呼びかけた。
実行委員会が組織され、代々木公園で大規模なイベントが行われるようになってから19年目を迎える「アースデイ東京」は、日本最大規模の市民イベント。1970年代初頭にアメリカ西海岸で始まったアースデイのメッセージを、環境に関心を持つ個人や団体が率先して訴え、開催期間の2日間で12万人を動員する世界的イベントに成長した。
今年のテーマは、「エネルギー」「食」「農」を核とした「Shift Green(シフト・グリーン)」。エコがブームにもなる中、自然エネルギーの活用や環境に配慮したフード、農作業、自給自足生活の訴求など、ライフスタイルを「シフト」することで環境にも人にも優しい変化をもたらす「身近」に取り組めるテーマを設定した。
代々木公園メーン会場では昨年、会場内で使うすべてのエネルギーを自然エネルギーなどでまかなうことに成功。天ぷら油をリサイクルしたバイオディーゼル燃料、水素燃料電池などで発電し、今年もライブステージなどの電力をすべて、これらのエネルギーでまかなう。グリーン(自然)エネルギーを購入できるグリーン電力証書も積極的に販売し、認知を促す。
飲食ブースは、デリやカフェなど23店舗が出店。特に力を入れる「農」では、関東エリアで化学肥料、農薬の使用を極力控え育てられた農産物や、栽培用の種などの販売を行うほか、ワークショップなどを通じて積極的な情報発信も行うという。
同8日の会見は、イベント期間中全館でグリーン電力の導入を決めた新宿のショッピングビル「フラッグス」で行われた。C.W.ニコルさんは、生まれ故郷ウエールズや自身が購入し再生させた長野県の里山「アファンの森」などのエピソードを交えながら、「知識と愛情と汗があれば、環境は良くなる」と力説。「環境イベントと言っても、重く言う人ばかりじゃない。いい音楽においしいもの、いいグッズがたくさんある」と、イベントの楽しみをアピールした。
アースデイ東京2008は4月19日・20日に開催。ライブにはTHE BOOMの宮沢和史さんがボーカルを務めるバンド「GANGA ZUMBA」や、いとうせいこうさん&高木完さんらの参加が決まっているほか、アースデイ当日の同22日には、青山・国連大学「東京ウィメンズプラザ」でシンポジウムなどのイベントも開催予定。
「アースデイ東京2008」概要発表-テーマは「シフト・グリーン」(シブヤ経済新聞)UA、渋谷・原宿各店でグリーン電力導入-「アースデイ」に賛同(シブヤ経済新聞)アースデイ東京2008