ユナイテッドアローズ(渋谷区神宮前2、以下UA)は4月1日、着物などの「和装」の普及・再建に本格着手する方針を明らかにした。
同社は2004年4月に発表したメンズ浴衣を皮切りに、同年11月にはメンズ着物、翌年にはウィメンズの浴衣(5月)、着物(8月)の販売をそれぞれスタートするなど、独自の和装スタイルを提案してきた。今年に入り、新たに京都の老舗メーカー2社と協業、今後和装文化の訴求を強化していく。
協業するのは、京都の呉服メーカー「山石(やまいし)」と帯問屋「誉田屋(こんだや)」。今年2月には、山石プロデュースによるメンズ・ウィメンズの着物をUA業態で販売開始した。女性の着物が中心で、帯や帯ひもとともにトータルコーディネートを提案する。
創業270年近い誉田屋からは、「誉田屋源兵衛(こんだやげんべえ)」のメンズ誂え(あつらえ)着物と、メンズ・ウィメンズの既製浴衣が登場。3月中旬に行われたファッションイベント「東京発 日本ファッション・ウィーク(JFW)」中に開いたショーでは、「傾奇者達之系譜(かぶくものたちのけいふ)」と題し、誉田屋とのコラボレーションで「男のキモノ」を披露した。
取り扱い店舗は、UA原宿本店 メンズ館、同ウィメンズ館ほか。同社では今後も、「日本独自の服飾文化である和装の普及と継承を中期的な目的に掲げる」としている。
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