次世代DVDの規格争いにブルーレイディスク(BD)が勝利したことで、各メーカーや販売店などの動向にも注目が集まる中、レンタル大手の「TSUTAYA」主要店舗では3月19日より、ブルーレイディスクのレンタルを開始した。
BDは、ソニー、松下電器産業、シャープなどが次世代光DVD規格として策定する大容量光ディスク。東芝などが開発したHD-DVDとの規格争いが5年以上続いたが、今年に入り米映画大手ワーナー・ブラザースがブルーレイ支持に回ったことで争いに決着が付いた。
TSUTAYAは、AV機器メーカーや映像ソフトメーカーらで組織する「ブルーレイレンタル研究会」(昨年12月設立)に参加、BDの普及などについても研究を進めてきた。共に同会に参加し、4月中旬からレンタルを開始するレンタル大手ゲオ(愛知県春日井市)に先駆け、このほどBDレンタルの先陣を切った。
レンタル初日を迎えた同19日、店頭に「ブルーレイ」のラックが並んだのは、「SHIBUYA TSUTAYA(渋谷ツタヤ)」(渋谷区宇田川町、TEL 03-5459-2000)や大阪・戎橋店、福岡・天神店などの旗艦店をはじめとする全国主要10店舗。ワーナー・ホーム・ビデオが展開する「ハリーポッター」シリーズなどの人気作品45タイトルがラックに並んだ。
渋谷店では、DVDレンタルフロアの5階に、ブルーの配色で違いを出した専用棚が登場。45タイトルで60枚ほどのディスクと取りそろえ、新規格の導入をアピールしている。TSUTAYA広報室の滝口室長によると、この日は「店のオープンと同時にこの棚に直行したお客様も」。従来のDVDに比べ画質もよく、家庭用ゲーム機プレイステーション3などでも映像を見られることから、「今後ニーズも高まって行くのでは」(同)と予想している。
渋谷店4階ではブルーレイのレンタル開始に伴い、今月31日まで、ソニーの液晶テレビ「ブラビア」を使った映像再生も実施中。今後は各ソフトメーカーのBD発売に伴い新タイトルを順次投入、取り扱い店舗数も拡大していくという。
TSUTAYAでは同日より、ネット専門の宅配DVD・CDレンタルサービス「TSUTAYA DISCAS」でもBDの取り扱いを開始している。レンタル料金は従来と同じ(一部店舗を除く)。