飲食事業を手がけるプラス・ビー(港区)は3月11日、世界のエビをそろえたエビ料理専門店「エビダイニング・プリート」(渋谷区神宮前5、TEL 03-6272-3400)をオープンした。
同店は、店長で同社フードサービス事業部の上浦佑介さんが物件探しから店舗業態、運営などをひとりで手がけた店。調理場には和食、洋食、中華の各料理人がそろい、伊勢エビ、オマールエビ、ロブスターなど世界各国15種類のエビをそれぞれの調理法で提供する。店名の「プリート」は、エビの「ぷりぷり」と、「イート(食べる)」をかけ合わせた造語。
場所は、国連大学並び、青山通り沿いの商業ビル「ラ・ポルト青山」地下1階。同区画で営業を続けていた大関・千代大海プロデュースのちゃんこ店「Chez Taikai」は撤退した。店舗面積は約76坪。店舗デザインは、レストラン「カシータ」などの内装を手がけたことでも知られるデザイナー、佐野岳士さんが手がけた。
店内は4つの空間に分かれたユニークな作りで、エビにちなんだ「赤」をキーカラーに、各スペースのソファや照明にも赤色を用いた。ダイニング、サロン、カウンター、ラウンジとそれぞれ違う雰囲気を楽しめる。客席数は約90席。
フードは、世界15種類のエビを使い分け、約60品のエビ料理を中心に、サラダや肉料理、お造りなども提供する。「お薦め」メニューは、昆布だしのゼリーに車エビとウニを付けた「プリートのワンスプーン」(500円)、いけすのエビを瞬間圧力鍋で蒸す「伊勢エビのスチーム」(5,000円~)など。
アルコールは、ビール(520円~)や日本酒(1,050円~)、焼酎(円~)、カクテル(630円)、ワイン(グラス=420円)など約70種類を提供する。想定客単価は5,000円。
店長の上浦さんは、大阪の飲食会社などを経て、不動産会社「ワイズ・コーポレーション」(大阪市)に転職。同社の新規飲食事業「プラス・ビー」のフードサービス事業部に移り、今回、新店舗を任された。出店の経緯を「飲食店を出す場合、業態を決めてからメニューや食材を決めるのが一般的。(同店では)あえて食材を先に決めてからどんな店舗にするかを考えた」と話す。
この10年間でエビの養殖技術が発展したことも、専門店を開くことができた要因のひとつだという。勝負をかけるエビについて「店の主役になり得る食材」と自信をのぞかせる。メーンターゲットには、青山に通う学生や近隣住民など幅広い層を想定している。
営業時間は11時30~23時30分(日曜は23時まで)。ランチ、カフェの営業は同24日から。