東京都写真美術館(恵比寿ガーデンプレイス、TEL 03-3280-0099)は3月15日より、写真で表現したシュルレアリスムの作品を集めた展覧会「シュルレアリスムと写真-けいれんする美-」を開催する。
シュルレアリスムは、1924年にフランスの文学者、アンドレ・ブルトンによって宣言された芸術形態。新たな芸術運動として始まったシュルレアリスムは「超現実主義」とも言われ、夢や空想の中の非現実を表現したものではなく、現実の中にあるさらに強い現実「超現実」なるものをとらえることで表現した作品が数多く発表された。
同展では、世界各国で発表されたシュルレアリスムの写真を展示し、これまでの系譜を見直すとともに、広告やファッションにまで進出したその魅力を伝える。展覧会を通じて、「シュルレアリスムとは何か」「写真とは何か」を問いかけるという。
展示作品は、国内外の芸術家の写真約200点。マン・レイ、ルネ・マグリット、ハンス・ベルメールなど海外の芸術家をはじめ、1900年代初頭の日本で前衛的な活動を見せた平井輝七や山本悍右、植田正治といった写真家たちの作品を展示する。
開場は10時~18時(木曜・金曜は20時まで)。月曜休館(5月5日をのぞく)。入場料は、一般=700円、学生=600円ほか。5月6日まで。
「写美」オリジナルエコバッグ-ポール・スミスさん直筆イラストも(シブヤ経済新聞)シュルレアリスムと写真-けいれんする美-