恵比寿スパジオ(渋谷区恵比寿南2)で3月11日、今年4月4日から放送が始まるテレビアニメ「イタズラなkiss」の製作発表会が行われた。
同作は、90年代に女性マンガ雑誌「別冊マーガレット」に連載され、当時10代~20代の女性に支持を得たラブコメディー少女マンガ。1999年に原作者の多田かおるさんが急逝したことで、未完のまま連載が終了した。その後1996年に国内で、2005年には台湾でドラマ化。台湾ではドラマの続編が放送されるほどの人気を誇る。これまでに、コミック全23巻2,700万部を発行。小説や海外コミックを含むと累計3,000万部に上る。
家庭の事情でひとつ屋根の下で暮らすことになった主人公の相原琴子と、彼女が思いを寄せるイケメンで頭脳明晰(めいせき)の入江直樹を中心とした物語。今回のアニメ化により、未完のままのストーリーは完結する。構想メモとして多田さんが残した「その後のストーリー」が存在し、これをもとにアニメ制作が進められた。2000年以降の現代に設定を改め、アニメでは携帯電話を持った登場人物たちがストーリーを展開する。全26話で完結予定。
会見には、ヤマサキオサム監督、主人公・琴子の声を担当した水樹奈々さん、多田かおるさんの夫で原作者代表、西川茂さんがゲストで登場。ヤマサキ監督は「原作がいいだけに、最終回をどう迎えるかが悩みどころ。原作の感情描写を映像にどのようにフィードバックさせるかも気にして製作した」と話した。同作のオープニング曲「キミ、メグル、ボク」を担当したアーティスト、秦基博(はた・もとひろ)さんも駆けつけ、ミニライブを披露した。
同アニメは、TBS系列で毎週金曜2時25分~放送。