ちょっとした化粧直しや着替えなど女性特有の「お色直し」が気兼ねなくできる個室空間が、渋谷・宮益坂下に登場した。
3月3日、駅から徒歩1分のビルの一角にオープンした「COS-Pa(コスパ)」(渋谷区渋谷1、TEL 03-3797-3996)は、公共の場や駅のトイレでは落ち着いてできない女性の「身だしなみ」需要を満たす「パウダールーム」。1部屋1部屋カーテンで仕切られたブースには、大きな鏡と1人掛けソファ、好きなコスメを取って来られる専用のパレットが並び、利用客は個室内でメークなどのお色直しに集中することができる。
発案者は、同店オーナーで美容師の緑川優子さん。立ち上げに際し、女性支援やブランドプロデュース、コンサルティング事業などを手がけるオリエンタル(桜丘町)も出店に協力した。常備するのは、化粧水、ファンデーションなどの基礎化粧品やアイシャドーなどポイントメーク用のコスメ各種、ヘアスタイリング剤、ハンディーアイロンなど、女性の身だしなみを整えるあらゆるアイテム。緑川さん自身が欲しいと思っていた「夢の空間」を実現させた。
約1坪~2坪のブースは、全9部屋。ブース使用料金(1人)は20分500円~で、ブラシやコーム、ヘアアイロン、フレグランスなどの料金や1ドリンクサービスがブース使用料に含まれる。コスメ、ヘアスタイリング剤はそれぞれ追加300円、ネイルは追加200円で、すべてのアイテムが利用可能。ほかに、ストッキングやインナー類、ヘアアクセサリーなどの販売も行う。
緑川さんが特にこだわったのは「清潔さ」。メークで使うブラシやチップなどはもちろん、店名の由来にもなっている白い板状の「コスメパレット」も、清潔さを保つために考案した独自アイテム。「デパートなどの化粧品売り場で、大勢の人の手に取られる試供品が気になっていた」(同)ことから、同店ではパレットを使い、個人が使う一定量のパウダーやリキッド、リップなどをスタッフがサーブする仕組みをとっている。
「女性として気持ちよく使ってもらえる店作りが信念」と緑川さん。1部屋に2人収容できる比較的大きなブースを活用し、独立を目指すネイリストやエステティシャンなどへのスペースレンタルも行う。
営業時間は10時~22時。