渋谷区は2月13日、「旧大和田小学校跡地複合施設」の整備予算額や、原油高で経営に苦しむクリーニング店を援助する「原油高騰対応補助」の助成額などを盛り込んだ新年度予算案を発表した。
ホールやプラネタリウムをはじめ、健康センター、医師会館・医師会附属看護学校、女性センターなどを整備する新施設「旧大和田小学校跡地複合施設」は、4年間の工事計画の2年次目として25億6,250万円を計上。2010年6月完成予定の同施設では、ファッション・デザイン文化の振興と世界に向けた情報発信を目的に、「渋谷発のファッション・デザインプラットフォーム」を立ち上げ、施設内に中心拠点を設けるほか、施設運営にあたっては、テナント収入やネーミングライツなどによって運営コストの削減を図る計画。
新たに盛り込んだ「原油高騰対応補助」は、原油高で特にダメージの大きい渋谷区内のクリーニング店約60店舗を対象に、緊急経営支援として1店舗あたり年額最高20万円の助成を行うもの。補助金は原油高によるコスト負担額を過去の決算書や帳簿で証明すれば支払われる。助成金総額は1,360万円。クリーニング店に対する助成金は渋谷区が都内で初の導入例となる。
新年度予算案ではほかにも、新規の地域ネットワークサポート事業や障害者福祉の充実など11の事業項目が盛り込まれた。