業界の実態に迫る映画「ファーストフード・ネイション」、渋谷で公開

©;2006 RPC Coyote,Inc.

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 渋谷ユーロスペース(渋谷区円山町、TEL 03-3461-0211)で2月16日より、ファストフード業界の実態に迫ったリチャード・リンクレイター監督の最新作「ファーストフード・ネイション」(配給=トランスフォーマー)がレイトショー公開される。

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 過酷な労働条件で不法移民を雇い、利益を優先するハンバーガー・チェーン「ミッキーズ」本社の幹部。過酷な労働条件のもと、同社下請けの精肉工場で働くメキシコからの不法移民。「ミッキーズ」で時給を稼ぐために勤務をサボる学生アルバイト--同作では、「牛肉パテへの大腸菌混入」という問題が浮上したことで、彼らの三者三様の日常が交錯する内容を描く。

 2006年カンヌ国際映画祭・コンペティション部門にも出品された同作は、「スクール・オブ・ロック」(2003年)や「ビフォア・サンセット」(2004年)などを手がけるリチャード・リンクレイター監督が、ドキュメンタリー映画「スーパーサイズ・ミー」(2004年)にも影響を与えたジャーナリスト、エリック・シュローターさんのルポルタージュ「ファストフードが世界を食いつくす」をもとに映画化した。「食の安全性」「格差社会」「環境破壊」など、アメリカ社会から現代社会へと問題が拡大していく展開にも注目が集まる。

 作品には、パンクバンド「セックス・ピストルズ」を売り出したマルコム・マクラーレンさんも製作に参加。「恋愛小説家」(1997年)のグレッグ・キニアさん、「そして、ひと粒のひかり」(2004年)のカタリーナ・サンディノ・モレノさんら実力派俳優がキャスト陣に名を連ねるほか、ロック歌手のアヴリル・ラヴィーンさんも女優として出演。

 公開を記念して渋谷のカフェ「スズ カフェ」(神南1)では、特別オーガニックメニューとしてヘルシーサンド「天然酵母パンのサンド サトイモハンバーグときんぴら」(1,000円)を提供。渋谷パルコのショップ「MusiCulture(ミュージカルチャー)」で関連アーティストグッズの販売も行うほか、人気スタイリスト熊谷隆志さんが手がけるストリートブランド「GDC」の限定コラボTシャツも登場する。

 上映時間は21時~の1回。全国で順次公開予定。

ファーストフード・ネイション渋谷ユーロスペースで「北アイルランド映画祭」-初上映作など16本(シブヤ経済新聞)

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