シネカノン(渋谷区宇田川町)は1月14日、デジタル上映専用劇場として約4年半にわたり営業を続けてきた直営シアター「渋谷シネ・ラ・セット」(道玄坂2)を閉館した。
同館は、東急本店向かいの商業ビルの3階に2003年7月オープン。当時はまだ珍しかったデジタル映像のみのカフェ・シアターとして、劇場の前半分にはソファとテーブルを配置、リラックスした雰囲気で楽しめるミニシアターならではの鑑賞スタイルも親しまれた。
邦画を中心に、これまでの上映作品数は150本以上。サッカーW杯ドイツ大会で沸く2006年6月には、劇場全体を「サッカースタジアム」風に衣替えし上映したサッカー映画フェスティバルも話題を集めた。
1フロア上の同ビル4階には、1995年にオープンした2劇場を持つ系列のミニシアター「渋谷シネ・アミューズEAST&WEST」があるが、こちらは通常通り営業を続ける。