フランス印象派の巨匠、ピエール=オーギュスト・ルノワールの絵画作品を、二男で映画監督のジャン・ルノワールの作品とともに振り返る大規模企画展「ルノワール+ルノワール展」が2月2日、渋谷Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷区道玄坂2、TEL 03-3477-9413)で始まった。
絵画の横に映画の抜粋を映写する斬新な手法がユニークな同展は、仏オルセー美術館が2005年パリの私立文化施設シネマテーク・フランセーズで開催した展覧会を日本向けに再構成したもの。画家と映画監督-表現の違いはありながらも、互いに芸術の道を選んだ親子の作品を並べることで、作品への「理解」が深まる内容となっている。
絵画作品は、同美術館所蔵の作品15点を中心に初公開作を含む約50点を公開。傑作「田舎のダンス」(1883年)は36年ぶりの公開、「コロナ・ロマノ、バラを持つ若い女」(1913年)も約半世紀ぶりの公開となる。
会場では、これらの絵画作品とともに、ジャン・ルノワールの映画を「絵画のように」展示。15点の作品が、画面の大きさや明るさなど多くのハードルを超えて現代によみがえった。
同展では、PR曲に坂本龍一さんが書き下ろした「dancing in the sky」を起用。情報コミュニティーサイト「関心空間」(本社=神宮前6)でも口コミを活用した同展専用の「相関図」を公開するなど、プロモーションを強化している。
入館料は、一般=1,400円、大学・高校生=1,000円、中学・小学生=700円ほか。営業時間は10時~19時(入館は18時30分まで、金曜・土曜は21時まで営業)。5月6日まで。