渋谷クロスタワー(渋谷区渋谷2)内で30年以上にわたり営業を続けているレコード店「すみや」(正式名称=「TSUTAYAすみや渋谷店」、TEL 03-3409-6091)が1月31日、閉店する。
「すみや」は1896年(明治29年)、前身の美術品を販売する唐物店「角屋(すみや)」として静岡市呉服町で開業した。1948年(昭和23年)に同地でレコード販売店として「すみや」を設立し、これまでに計52店舗を全国に展開している。2006年にはTSUTAYAと資本・業務提携を行った。
同店のオープンは1977年6月。当初はレコードをはじめ、レーザーディスク、輸入ビデオカセットなどを販売。その後、映画音楽(サウンドトラック)のCDを専門に扱うようになった。現在は、約1万枚のCD(国内CD=約2,000枚、輸入CD=約8,000枚)のほか、中古レコードやDVDを扱う都内唯一の店舗でもある。
同店で1993年から店長を務める深石耕一さんによると、「オープン当時から通っている30年来のお客さんも少なくない。みなさん生活の一部として利用されているようで、主に30~50歳の男性が多い」という。閉店に対しては、「デジタル音楽の伸びでCD離れが進んだことや、東急文化会館が閉鎖して東口への客足が減ったことも要因かも。店舗でお客さんとコミュニケーションができなくなるのが残念」と話す。
営業時間は12時~20時15分(土曜・日曜=11時~19時15分)。店舗販売は終了するが、既存のすみやの通信販売専門店「Soundtrack Finder」でCD、DVDの販売は今後も続けていくという。