人気チーズケーキチェーン「チーズケーキファクトリー」を運営するCCF(渋谷区円山町)が昨年12月28日、東京地方裁判所に対し破産申請を行い、同日破産手続開始決定を受けたことが分かった。
1952年に創業したチーズケーキファクトリーは、スティック状のチーズケーキ「チーズバー」などの定番商品が人気となり、1998年二子玉川の旧本店レストランから用賀に本店を移転。関東圏を中心に出店を加速するとともに、2005年には本社機能も横浜市内から渋谷区円山町に移した。また、翌2006年10月にはTFPコンサルティンググループ(新宿区)のファンドが投資する「CCF」に事業を引き継ぎ、CCFが運営・管理にあたっていた。
帝国データバンクによると、同社の2006年6月期年売上高は16億3,700万円と好調だったが、積極的な出店に伴い資金繰りが悪化。その後不採算店舗の閉鎖を進めると同時に、昨年には再び新規出店にも乗り出したが、同業者との競争激化やチーズなどの原材料価格高騰の影響を受け、収益改善には至らなかった。負債額は約12億6,000万円。
現在、公式ホームページは閉鎖されているほか、楽天市場の店舗も「改装中」との表示のみで事実上閉鎖中。関東や関西などを中心に別業態も含め約30店舗を展開していた店舗は、用賀本店をはじめ駅ビルなどに出店していた店舗も昨年までに軒並み閉鎖したもよう。ブログなどでは早くも、閉店を惜しむ声が聞かれている。