食肉事業大手、小川グループがプロデュースする高級ビーフダイニング「MAESTRO OGAWA(マエストロ オガワ)」(TEL 03-5793-1129)が12月19日、恵比寿駅東口エリアにオープンした。
大型鉄板カウンターを備える本格ロースターダイニングで、店舗はワイナリーと和のテイストを融合した西洋のゲストハウスをイメージ。国産の「プレミアビーフ」をウリに、独自のコースメニューや各国のビンテージワインを提供し、30代半ばからの客層を取り込む狙い。運営は、同グループの中核企業で焼肉店なども営む小川畜産食品(大田区)が手がける。
店は駅東口、オフィスビルや飲食店が建ち並ぶ恵比寿1丁目エリアの路面に、約65坪の規模で開いた。店内の至る個所に見られるぶどうをモチーフにした内装は、ワイナリーから着想を得たもの。ローズウッドやウォールナットなどのウッドをベースに、あんどん風の照明など和のテイストも取り入れた。
入り口付近のカフェテラスはガラス張りの天井が特徴。ウェイティングスペースや食後のラウンジ空間としても機能するという。店内はほかに、全13席を設けた鉄板カウンターと個室2部屋、テーブル席などで構成。
提供する肉は、食肉業者の強みを生かし全国から仕入れる国産牛。同社・小川晃弘副社長は「銘柄とされるブランド牛ではなく、無名でもおいしいものはたくさんある」と自信をみせる。価格別に3種類(6,825円~12,600円)を用意したコースメニューは、メーンディッシュやデザートを好みで選べるプリフィクスタイプ。メーンの肉料理は、国産匠牛サーロインやテンダーロイン(100グラム)を鉄板またはグリルで。ソースで味付けしたものやワイン煮込み、数量限定の国産牛なども提供する。
アラカルトは、フォアグラのソテー(1,575円)、オーストラリア産伊勢海老のロースト(6,090円)をはじめ、コースでも出す国産匠牛サーロイン(100グラム)は3,465円で提供。ご飯物は国産牛の時雨茶漬け、国産牛肉入りガーリックライス(各735円)などを用意。アルコールの主力となるワインは常時150種類以上をそろえる。「不作と言われた年に出た数少ないワインなど『希少価値』のあるワインも多い」(工藤強マネージャー)という。ワインはボトルで5,000円台~。
工藤マネージャーによると、店舗名の「MAESTRO OGAWA」は略して「MO(モー)」となることから牛の鳴き声にかけたというユニークなエピソードも。「敷居の高い店ではなく、いい料理やワインを気軽に楽しんでもらえる店にしていきたい」と意気込みを話す。客単価は6,000円~8,500円を想定している。
営業時間は17時~翌4時(ラストオーダーは翌3時)。日曜定休。