オゾンネットワーク(渋谷区恵比寿西1)は12月14日、SHIBUYA109(道玄坂2、TEL 03-3477-5111、以下109)8階にサンプリングスペースや物販区画を併設した複合カフェ「SBY(エスビーワイ)」(TEL 03-3477-5163)をオープンする。
15歳~18歳のティーン層をターゲットに、情報発信型の店舗スタイルを導入。L字型の店内は、サンプリング、物販、カフェの3区画を自由に行き来できる造りで、テレビや雑誌などの各種媒体とも連動し、コラボレーションやイベントを展開していく予定。
オゾンネットワーク同店プロジェクトチームの柴垣麻衣子さんによると、店名の「SBY」は「SHI-BU-YA」(渋谷)の略称。LA、NYなどの都市が略語で呼ばれていることから「世界に向けて、より発信力を強めたい」(柴垣さん)という思いを込めたという。
サンプリングスペースでは、コスメや菓子類、トイレタリーなどの商品をそろえたサンプリングラック2台を設置し、商品を無料で提供。店頭に並ぶ商品は常時30種類以上で、サンプルの受け渡しは1人あたり1回の来店で原則3品まで。TBS系の情報番組「ランク王国」と連動したランキングブースでは、サンプルと引き換えにアンケート調査も実施するほか、今後は番組の収録も行う予定。
物販エリアでは、「流行予備軍」となるオリジナル商品や独自にセレクトした商品を展開。また、店内の自由スペースにはコスメ用のメークアップカウンターを備え、メーク直し用のコスメアイテムを貸し出すほか、メーク中には備え付けのコンセントで携帯電話の充電ができる特典も。
カフェは約20席を設け、タピオカドリンクを主力にソフトドリンク25種類をラインアップ。フードはスイーツ系のポップラップ14種類を提供するほかスパイラルロールなど軽食も提供する。価格は、ドリンクが300円台、フードが300~400円台と値ごろ感のある設定にした。
オゾンネットワークでは店舗オープンに伴い、公式サイト「SBY ぷろふぃ~る」を開設。公開プロフィールの作成や日記、コミュニティー機能などSNSの基本機能を備え、ユーザー同士のコミュニケーションも促進する。また、月1回プライスブック(懸賞冊子)を発行し、集客につなげる。
同店が出店する8階は現在、寿司店などの飲食店やサロンが集積するフロア。109では、同階に「遊びスポット」を設けることでビル全体の「付加価値」を向上させるほか、ティーンの取り込みを強化する狙い。