GMOインターネット(渋谷区桜丘町)は12月12日の取締役会での決議を経て、ヤフーと資本業務提携すると発表した。
GMOインターネットは総額14億円の第三者割当増資を実施し、ヤフーが全額を引き受ける。払込期日は今月27日。これによりヤフーの持ち株比率は5.03%となり、同社・熊谷会長兼社長の事務所と同会長兼社長に次ぐ第3位の株主となる。
これまでにも両社は、共同出資によるJWord設立やヤフー100%子会社であるオーバーチュアとの事業提携を行うなど、ネット広告の分野で良好な関係を築いてきた。今回の提携では、中小企業向けの潜在マーケットの新規開拓面で両社の強みを生かして事業展開を行うという。
GMOは、連結子会社だったネットカード(GMOネットカード)への債権が回収できないなどの理由から、2007年12月期は連結ベースで186億3,300万円の最終赤字が予想され、財務体質の強化が迫られている。
今回の増資に合わせて、同会長兼社長を引受先とする第三者割当増資も行う。払い込みは、同会長兼社長が港区に保有する不動産の現物出資によって行われ、総額は45億3,900万円。これにより、株式保有比率は22.58%に引き上がる。