SNS大手「ミクシィ」(本社=渋谷区神宮前2)のコミュニティー機能を使い、企業やメーカーが新商品開発やサービス向上につなげるケースが増えている。
12月10日に発売されるのは、即席めん大手エースコック(大阪府吹田市)がミクシィ内のコミュニティーを通じて開発した「つゆ焼そば」(230円、希望小売価格・税抜き)と「カレーラクサ春雨」(150円、同)の2商品。いずれも同社が6月にスタートしたコミュニティー「カップめん開発オーディション」でユーザーの意見をもとに開発された商品だ。
ミクシィは現在、広告商品として企業が主体となって運営・管理する「mixi公認コミュニティ」をミクシィ内に複数抱える。ユーザーの直の声を救い上げ、商品やサービスの向上につなげられるほか、コミュニティー内での口コミ効果も見込めるとあり、現在独自のコミュニティーやアカウントを持つ企業は40~50社に上るという。
商品アイデアをゼロから募集し、カップめんでは526案、カップはるさめでは209案の意見が寄せられたというエースコックの商品は、スープや味をはじめ、パッケージデザインやキャッチコピーなどについても、ユーザーの意見を反映。パッケージにはミクシィのロゴが付き、商品名にも「mixi公認コミュニティから生まれた」というコピーが付く。
ミクシィでは今後も、企業側からの情報発信にとどまらず、ユーザーの意見を取り入れた双方向型のコミュニティーを提案し、広告収益につなげていく考え。