東京メトロは来年4月、青山ベルコモンズなどがある外苑前「南青山3丁目」交差点に、滞在型ホテル・住宅・商業施設から成る高層ビル「AOYAMA M's TOWER(青山エムズタワー)」(港区南青山2)を開業する。
ビルは東京メトロが福利厚生施設として使っていた「東京メトロ会館」跡地の再開発事業で、グループ会社の「地下鉄ビルデイング」(新宿)と共同で2005年から開発を進めてきた。地下1階・地上2階の「低層棟」と地下1階・地上25階の「高層棟」で構成し、施設内には滞在型ホテルとレジデンス、物販・飲食・エステサロンなどの店舗と駐車場を整備する。延べ床面積は14,400平方メートル。
東急グループの賃貸専業不動産会社「東急リロケーション」(渋谷区道玄坂1)と賃貸借契約を結び、ビルを貸し出す。ビジネスホテル「東急ステイ」の高級業態「東急ステイ青山プレミア」が客室170室を構えるほか、「東急ステイ青山レジデンス」として家具付き賃貸住宅 50戸も設ける。
青山通り、外苑西通りにそれぞれに面した商業区画には、物販や飲食店など13テナントが出店。物販では高級スーパーマーケットと自然派化粧品・生活雑貨など3店舗をオープンするほか、飲食区画は「ル・パティシエ・タカギ」の高木康政シェフが手がけるカフェ&サロン、イタリアンレストランなど6店舗で構成。このほか、アートギャラリーやエステティックサロンも出店予定。
東京メトロでは、渋谷や銀座などのエリアにもアクセスしやすい好立地を生かし、ビジネスマンや観光客の利用を見込んでいる。