NPO法人デザインアソシエーション(港区南青山1)は、11月4日に閉幕した複合デザインイベント「東京デザイナーズウィーク2007」の来場者数が、昨年を1万人以上上回る8万5,298人に達したと発表した。同時期に開かれたデザインイベント「Design Tide(デザインタイド)in Tokyo 2007」も、5日間で約3万人を動員するなど健闘。会期中は途中雨天などの悪条件にも見舞われたが、両イベントとも堅調な推移をみせた。
毎年秋の一定期間内にデザイン関連のイベントが集約する「東京デザイン週間」が、定着しつつある――国内外から1,000以上の団体やデザイナーらが参加する「東京デザイナーズウィーク」では、神宮外苑絵画館前の大広場を貸し切り、特設テントや貨物用コンテナを用いた展示、期間限定カフェなどの大規模な企画を展開するのが恒例となっている。今年は、デザイナーズウィークに比べ小規模ながら「とがった」作品のそろう「デザインタイド」も、外苑エリア内の国立競技場前に会場を設けたため、両会場の回遊性も高まったようだ。
一方、会期中は両イベントとも、サテライト会場として都内のショップやギャラリー、カフェなどとコラボレートした関連イベントを開くため、メーン会場だけでなく表参道や原宿、渋谷などを中心とした周辺エリアが華やぐのも「デザイン週間」の特徴。今年も、都内の複数の場所で行われるイベントに、デザイナーズウィークやデザインタイドの「冠」を付けたものが多く見られた。
デザインアソシエーションによると、すでに来季の東京デザイナーズウィークの準備を進めているほか、デザインタイドでは今年公式ショップで販売していたグッズのネット販売を、近日中に開始するという。